範人(はんと)と水奈都(みなと)は何気ない日常生活を送っていた。
世界から与えられた環境で、二人仲良く、同じ世界の他者と何ら変わりのない生活を送っていた。
そこで、とあうきっかけから、範人の身体に異変が起き、それを契機に「異世界への転移
」が要求される。
何とか無事、異世界転移を果たした、範人と水奈都であったが、あまりの環境変化に驚きながらも、
水奈都の名はそのままに、範人は、その世界の人達から与えられた呼称、【「伝説の勇者」時人】として、『天巫女』を名乗る女性からの依頼を請け負うことになる。
そしてその依頼は、『天巫女』が言うには、元々「伝説の勇者」時人、もとい範人と、水奈都がいた世界へと戻る、唯一の手段なのだという。
その世界の文化に翻弄されながらも、「伝説の勇者」時人、と水奈都は、数々の試練を乗り越え、元居た世界への復帰を果たすのであった。
しかしながら、範人、と水奈都が、「天巫女」に会った世界がどういった世界なのかは、結局分からずじまい。
「天巫女」そして「離れ人」を名乗る男からもらった記念品だけが、範人と水奈都の旅のお土産となった。
それもまた、範人と水奈都には、そのいみするところが分かることは無かった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-19 19:36:00
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