「もし今の人生経験と知識を持ったまま、元気な身体に若返ることができたら、きっと色々な夢を叶かなえられるんだろうな……」
私は終末期病棟の病室で、雪が降る窓の外を見ながら、その口から溜息を吐く。
21世紀も半ばを過ぎた頃、私も多くの老人と同
様にガンに侵され、齢62歳で人生の終わりを迎えようとしていた。
「おばあちゃんの夢はな~に? 何になりたいの?」
ある日の病室で、孫が目を輝かせながら私に尋ねる。
私は自分の人生を振り返って、若い頃になりたかった「憧れの存在」を孫に答えた。
「『王女様』! おばあちゃんはね、ずっと魔法の国の王女様になりたかったんだよ」
その回答に孫は目を輝かせ、私も孫のその顔を見て微笑んだ。
◇ ◇ ◇
孫とそんなやりとりをした翌週、私はその人生を静かに終えた──。
◇ ◇ ◇
「ソフィア様! 起きてください! いつまで寝てるんですかっ!」
私はその声で目を覚ますと、目の前に広がるヨーロッパ中世の宮殿のような光景を見て目を点にする。確実に言えるのは、ここが元の世界とは違っていて、私が王女に転生したということだ。
「やった~!! 異世界転生、きたぁ~~!!」
しかし、周りを見れば見る程……不愛想な侍女と話せば話す程、何かがおかしい。
……この異世界の文化は、とてつもなくショボかった。
「これじゃあ、単なる貧乏王女じゃないの!」
このお語は、大きな失望から始まる「異世界キラキラ王女生活(仮)」を描いた物語です──。
※お読みいただいた後、☆で評価して頂くと作者が喜びます。宜しくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-01 09:49:58
195393文字
会話率:45%
筋肉が唯一の友達だっと山田太郎がとある国の王女転生して友人を求めて旅する話です。続きませんが、旅の果てに友達と再会出来るかは未定です。
最終更新:2022-03-22 02:24:23
2062文字
会話率:46%
ミイラ大好き変人扱いされてきた白鳥さんが、愛ゆえにプトレマイオス朝のエジプトに転生し、すったもんだのラブコメを繰り広げる。
幼馴染と異母兄弟の兄の命を救うことから始まるプリンセス生活。
いったいいつになったら大好きなミイラに辿り着けるの
!?
優秀な学者達には謎に好かれ、貴族たちも寄ってくる。あんたたちみんな邪魔!私はミイラだけを見ていたいの!
拝啓前世のお父さんお母さん、私の第二の人生、どうやら穏やかに終わってはくれなさそうです。
*もっとイカしたタイトル募集中
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ツイッター始めました @kanona_narou
鹿ノ菜(かのな) 土にまみれた姿でキャンパス内を闊歩する生き物。専攻は考古学、地域時代はナイショ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-30 13:51:38
21481文字
会話率:48%
主人公は魔法世界の王女……から、転生した現代の普通の女子高校生、桧原透子《ひのはらとうこ》。
「周囲からのプレッシャーがいい加減ウザくなってきたから、私しか魔法が使えない世界に生まれ直してヌルい日常を謳歌して生まれ持った美少女スキル全開で
逆ハー作るよ!(意訳)」
……しかし人生はそううまくはいかない。悲しいね。
そんな人生の儚さを謳った少し悲しい学園ラブロマンス的要因は抑え、毎度毎度バカバカしい話がメインになります。メインにね。
【はじめに】
この物語には世界の裏側に隕石が衝突した『LD事件』が約17年前に起こった世界。人々はその傷跡を癒し、日常に戻っていた――――なんて裏設定が密かにありますが、あまり本編には絡んできません。
なんかそんな感じの特殊な環境なのでキャラクター達が時折おかしな行動を取りますが、
そこはネオアースのネオアジア圏にあるネオニッポンの一都市ネオナガノに住むなんか特殊な人達だと割り切って楽しんでいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-12 18:00:00
49629文字
会話率:39%