中国が台湾を自らの政治体制に組み込んで久しい。
日本は中国との摩擦が激しくなり、とうとうシーレーン封鎖の事態となった。
「世界の工場」である中国からの輸入品も途絶え、石油まで押さえられた日本。
プラスチック製品は民生品は何とか完全バイオ
マス製品に置き換える目途は着いた。
内燃機関の自動車は滅びて久しいが、電気自動車に使う重要材料も入ってこなくなった。
軍事用途には内燃機関が未だ要る。
ジェットタービンもエネルギー密度の高い航空燃料を選ぶとしたら石油生製品だ。
最先端用途には未だ石油製品が必要不可欠なのだ。
欧米は中国に気を使い、日本への支援には積極的では無い。
石油が無い日本の息の根が止まる日は近い。
とうとう日本は台湾奪回に乗り出した。
名目上は「台湾独立派の支援」、だが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 02:18:25
10926文字
会話率:30%
古代中国、その戦国時代。その青年は、中山という小国の宰相家の次子であった。青年は、名を楽毅という。父や国策に不満を持ちながら日日を生きていた楽毅は、やがて国を出ることとなった。後世、漢高祖や諸葛亮など名立たる人物たちが崇敬した名将の生涯を
描く長編歴史小説。
第一部:流氓篇(祖国を棄てる―揺れる趙国)
――私は、どこに往くのかも定まらず、まして何を為そうとしているのかも分からない。
祖国を出た楽毅は、隣国趙へ往く舟で乗り合わせた賈人、呂氏と出会い、その縁で天下の大商人、白圭の従者となった。楽毅は天下を巡り、諸国の偉才と関わることとなる。
第二部:縦横篇(子之の乱―胡服騎射)
「趙は今後、秦とは戦わぬようにしつつ、我が国の臓腑の患たる国を取り除かれるがよろしいかと存じます」
隣国、燕の乱れが趙にも波紋を及ぼした。趙は戦乱の時代を生き残るべく、兵制、礼制を改めて、ある国を攻める準備を整え始めた。
第三部:中山侵攻篇(第一次中山遠征― )折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-20 21:22:50
312626文字
会話率:27%