狩谷かなえはほづみの記憶とこころを我が物とした悪魔になり果てた。
精神の崩壊を免れるため拳銃でこめかみを撃ち抜く。
夢幻の蝶が織り成す虚構の世界に浸り、絶望を絶望で塗り重ね続ける。
けれども、悪魔をとりまく無償の愛は、絶えずこころを蝕んでい
く。
……なら、いっそのこと。
※本策は前作『ルナークの瞳:かなえのこころ』の続編です。本シリーズは賀茂川家鴨(二〇一四)「ルナークの瞳:The Darkness Eyes of LUNARK」『三崎文学』、文創研<二-二>: 一一九-二八七; (発行人は賀茂川家鴨)の新編です。本シリーズと『三崎文学』版とストーリーの明確な繋がりはありません。換骨奪胎です。新しい作品としてお楽しみ下さい。
《英題: "KANAE has closed heaven's door, with LUNARK"》
追記:本作の校閲と今後の方針に関しては、あとがきを参照してください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-09 01:36:14
84391文字
会話率:43%