|姫宮 芽衣《ひめみや めい》が小学三年生の頃に突然ひとつ上の兄ができた。
彼は完璧な兄だった。
見た目が良く、勉強も優秀、何より芽衣の世話や家の事も全て完璧にこなす。
両親は忙しく寂しい中、いつも一緒にいてくれる兄。芽衣が彼を異性として恋
心を抱くようになるには、さほど時間がかからなかった。
芽衣が中学二年のある台風の日の夜。あまりに強く膨れ上がった芽衣の想いはついに弾けた。
我慢できなくなり、さほど恐怖がない雷の音を口実に兄の部屋に入り込み、半ば強引に唇を重ねた。
――芽衣は紅潮し、人生初めての最高の幸せを感じた。
しかし彼女が達するその瞬間に、父に発見されてしまう。結局兄は家を追い出され、遠く地で進学校へ入学を決めた。
兄がいない陰鬱な生活に、我慢できるはずもない芽衣は奮起する。
……絶対にあきらめない!!!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-13 18:04:59
8178文字
会話率:40%
普通に学校に通い、普通に生活していた少女平野志奈。ある日数学の再テストとして学校に残された夜、数学また志奈の担任である立花侑に街の祭りに誘われ…そこで立花侑が詐欺師であると本人から直接あかされる。志奈は立花侑への思いが分からず…
教師(詐欺
師)と生徒の切ない恋折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-22 14:40:27
637文字
会話率:34%