17歳の真は、宰相にして兵部尚書・優の側妾腹の少年だ
この歳で既に世捨て人のような飄々とした雰囲気のある、と云えば聞こえは良いが、有態に云えば『うだつの上がらぬ朴人(ぼくと)』と揶揄されるばかりの、ひょろひょろとした情けない成りの少年だった
しかし彼は全く構わず、何時の間にか住まいにしてしまった書庫に籠城よろしくこもる日々を送っていた
そんなある日、父に命じられ嫌々ながらに皇帝に謁見した真は、居丈高に命じられる
此度、初陣となる息子・戰(せん)の目付となり祭国に向かえ、と
礼節にのっとって無言を貫いている様にみせながら、その実やれやれ、と嘆息しつつ少年は理解する
ふむ、良いところ番犬(いぬ)だな――
しかしいざ顔をあわせてみた皇子・戰は、どうやら真が想像していた『皇子様像』とはかけ離れた御仁のようで……?
さて、この二人
皇子・戰と真は、果たして無事に初陣を勝利で飾ることが出来るのか?
※ この物語は、覇王の走狗(いぬ)の前日譚にあたります
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-05 10:00:00
19668文字
会話率:35%
わふとなごは、佳奈の飼ってる犬と猫。飼い主が出かけると今日も、留守宅に犬vs猫の果てしない戦い(?)が始まる! / 昔、ある家で留守番中に観察した犬と猫の様子を参考に書いた、8pを想定した漫画脚本の形式です。
最終更新:2011-08-11 01:20:11
1283文字
会話率:42%