1997年、宇宙人が地球を侵略しに来た。
戦乙女(ルキリア)と呼ばれる四人の女性によって宇宙人は倒された。
しかし侵略は終わっていなかった。宇宙人はウイルスを地球に持ち込んだのだ。
そのウイルスの前に人類は為す術もなく死んでいった。
なによ
りやっかいなのが感染者は死後、姿を変えて生者に襲いかかる性質を持っていたことだった。
2015年、終わってしまった世界を生きる少女──「雲行小雨(くもゆきこさめ)」は十海町(とおかいちょう)で仲間と共に生きていた。
彼女たちは「ブランド」という武器を用いて感染者と戦っていた。
小雨は傷つき、仲間を失い、絶望しながらも前に進み続ける。
いくつもの残酷な現実と残酷な奇跡が彼女を待っている。
終わってしまった世界で、小雨が最後に抱く決意とは────
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-25 01:39:38
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