クラウゼヴィッツ王国のセルランス公爵家には、紛れもない神童が存在していた。
名はヴィクター・セルランス。異常な魔術の才から千年に一度の逸材と将来を期待されていた。
しかしある日、彼はとある事情によりその身に宿す魔力回路の99%を損失してしま
った。
魔力の大半を失ってしまった彼は公爵家を勘当され、その姿を消した。
彼が表舞台から去ってから5年後、クラウゼヴィッツ王国では命成魔術で作られた獣による被害が増大していた。
特務騎士団に所属するアリサはある日、命成魔術から一般人を助けるために魔力をほぼ使い切り追い詰められてしまう。
そんなアリサのことを助けたのは、先刻助けた矮小な魔力しか持たない一般人だった。
命成魔術を拳の一撃で吹き飛ばした彼は、月明かりの中自信満々に自己紹介する。
「我の名はヴィクター。ヴィクター・ライラック。しがない平民である!!」
5年前勘当された元神童が再び表舞台へと上がり、ありとあらゆる魔術を打ち砕いていく!
※成り上がり、主人公最強です。
※1話 大体1000~3000文字くらいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 20:09:48
28162文字
会話率:43%
乙女ゲーム「勇者に恋する乙女」の世界に一般人として転生した私は、ヒロインに敵対してざまぁ的な事をされているはずの悪役令嬢が食堂で働いているのを見かけて、知り合う事になる。運命をねじ伏せるどころか、ゲーム内婚約対象がなるはずの勇者の地位すら
つかみ取ったらしい悪役令嬢。そんな彼女の、努力を見ながらつきあいながら、エリート組織の下っ端に就職してひいひい言いながら必死でついていってる私が、日々励まされながら夕食のお世話になる日常の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-06 13:40:22
24960文字
会話率:22%
私はその日、悪い夢を見ているような気分で一杯だったよ。
質の悪い冗談だと思っているんだろう?
『わが種族に対する私掠許可の取り消しと人族と同様の権利を保障して頂きたい。』
『領域の外延部から1Km程度でよければ緩衝地域を設けてや
っても良いぞ。』
薄暗い室内に入って最初に見たものは、きちんと椅子に座ってこちらを待つ交渉相手。
どこぞの民族衣装を思わせる、薄汚れた布を体に巻き付けたそいつが私に語った内容は
酷く真っ当な内容とも思われたもんさ。
まさか、きちんと意思の疎通ができるとはその時になるまで思ってもみなかったのだから。
だから私は、陛下と神の名に誓って、真摯に交渉に臨んだのさ。
目の前に座るゴブリンに向かってね。
いやはや、こんな難題を真面目に持ってくるのだから冒険者ってやつらは・・・。
~ある王国特務騎士の酒場での一幕~
冒険者と言われて何を思い出しますか?
騎士物語? 究極の力を求める魔導士? 一攫千金を夢見るトレジャーハンター?
これは、とある王国のとある街で日々の依頼をこなし明日を夢見る冒険者たちの
他愛のない物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-22 17:10:11
25867文字
会話率:23%