読むことで語りが始まり、読まれることによって語り手が生まれる。
この連作は、読者が物語の外側にいるという前提を裏返します。 語りの内側に忍び込む読解の視線、読まれる前から存在していた「あなた」の気配。 語る/読むという構造そのものが、ゆっ
くりと崩れ、入れ替わり、融合していく。
これは、「誰が語っているのか」という問いから、「あなたがどこにいたのか」へと 視点が転移する語りの試みです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 18:06:39
2824文字
会話率:0%
転生したのは「乙女ゲームの悪役令嬢」──だったらしいけど、
ゲームなんてやったことないし、ビンタされる理由も心当たりがない。
死ぬ運命? いいですよ。寝てていいなら。
やる気ゼロ、感情ゼロの“うまく悪役になれない令嬢”が、テンプレ世界
での違和感に気づきはじめる。
そしてある日、壁をぶち破って転移してきた男子高校生と出会う。
これは、「転生者」と「転移者」と「台本通りしか生きられなかった者」が、
静かに“物語の外側”を歩こうとする、
ギャグとリアルとズレの悪役令嬢譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 11:36:41
690文字
会話率:4%
何故か何も無い場所に突然現れた僕。
見たことのない世界。
見たことのない場所。
其処に居たのは一匹の柴犬だった。
柴犬の形をした作家と愚痴と雑談を楽しむ日常である。
最終更新:2023-08-31 23:00:14
22916文字
会話率:60%
馬鹿な王子によって聖女が婚約破棄され、追放される。その結果、国を守る結界は失われて王国は滅んでしまった。馬鹿な奴らは皆殺しだ。
追放された聖女様は、隣国の王子に溺愛されて、幸せに暮らしましたとさ。
そんなありきたりな物語の裏側で、
確かに生きた男がいた。
そんな男の生涯によって、動かされた者達がいた。
これは、物語に語られる事すらないとある領主が、己の義務に従って生き、遺された者達に確かに何かを残す物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-19 19:52:33
10222文字
会話率:28%
はっきり言おう。
エフィは決してこのように令息達に囲まれ取り合いをされるような器量ではない。自分で言うのも虚しいけれど、容姿も中身も取り立てて取り得のない田舎領地の男爵令嬢である。
今の立場が相応しくないものであることは、あのように嫉妬の
目を向けられるまでもなく、誰よりも理解していた。
それが何故こんな傾国の姫のような扱いを受けているのかと言えば。それはこの国が聖女に行った仕打ちのため。
偏に彼等の自業自得である。
物語の外側で生きてきた平々凡々な令嬢エフィが幸せになる話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-02 21:53:31
21978文字
会話率:63%
彼女が自殺した。
何も変わらない。誰も救われない。劇的なことなど一つもない。
既に終わった物語の外側で、僕は彼らの話を聞いた。
キーワード:
最終更新:2015-11-15 02:05:06
15751文字
会話率:43%
そのおじいさんは今日も、小説の中の女性に恋をしている。
最終更新:2013-09-06 09:26:47
2834文字
会話率:47%