ロベリア・アヴリーヌは前世で日本人だった。恋愛小説『瑠璃色の妃』の世界に転生し、物語には登場しない公爵令嬢として二度目の人生を生きていた。
ロベリアには、小説のエピソードの中で気がかりな点があった。それは、主人公ナターシャの幼
馴染で、尚且つ彼女に恋心を寄せる当て馬ポジションのユーリ・ローズブレイドについて。彼は、物語の途中でナターシャの双子の妹に刺殺されるという数奇な運命を迎える。その未来を知るのは──ロベリアただひとり。
お人好しの彼女は、ユーリを救い、誰も不幸にならない結末を目指して一念発起する。
「ユーリ様。あなたにはナターシャに──愛の告白をしていただきますわ!」
「…………は?」
超直球型の短絡思考はご愛嬌(本人曰く)。かくして。猪突猛進系転生令嬢による、当て馬救済への奮闘劇が幕を上げるのだった──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-11 09:58:07
100560文字
会話率:54%
王都の隅に店を構える洋食屋「コントルノ」。
シェフは元王宮料理人。
優しく温かい料理で王族の舌を楽しませていた王国一の腕の持ち主。
彼は両親の遺した洋食屋を継ぎ、経歴を隠して王都の人々の日々の疲れをいやす。
ルイは王都に上京してきた16歳
。両親が病に倒れ、二人の弟妹と好きだった幼馴染を故郷に残して出稼ぎにきた。眠たげな眼に跳ねた茶髪。寡黙で若干お人好し。
ある日働きすぎて道端で倒れたルイは、洋食屋「コントルノ」の店主・グスタフに助けられる。
その店で、君はすべての悩みから解放されることだろう。
その一皿が、君の背中をそっと押すことだろう。
このドアベルを鳴らした全ての人に、どうか数多の|幸《さち》あらんことを…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-19 23:06:57
12237文字
会話率:41%
大型ショッピングモールで働く前川菜月24歳は、とあることがきっかで直属の上司である浅川英樹29歳を意識し始める。頑張ってアピールするものも空回りばかり、、
年の差4歳違い!ドジと人たらし!?
最終更新:2020-01-06 17:19:56
259文字
会話率:0%