辺境の島に住む八歳の少女アルヴィラは、ある日、竜の伝説を持つ遺跡で金色の竜の姿を見た。これがきっかけとなって、アルヴィラは故郷を離れ、賢者の〈塔〉で魔法の修行を行うようになる。
そして十九年、賢者となって故郷に戻ったアルヴィラは、ある夏の朝
、例の遺跡で「あるもの」と出くわした。
知識と能力はそれなりに具えているのにどこかへっぽこな女賢者と、類まれな美貌の持ち主でやたらと無垢な記憶喪失の青年。彼らの行く手に待つものとはいったい――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-24 16:48:43
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会話率:28%