約40年間、無口な店主が営む古びた喫茶店は、常連客がわずかで閉店の危機に瀕していた。ある日、就活中の若い女性が訪れ、ブレンドコーヒーを注文。すると突如ら彼女がお店を写真に収めたいと頼み、最初は苛立つ店主だが……。
最終更新:2025-07-24 22:00:01
1388文字
会話率:34%
「本で階段をつくると、見たことのないところに上っていける」
いつも無口な店主が不意に発した言葉に、主人公「叶理子」は首を傾げた。
高校の帰り道、階段堂書店に通い始めてから一年が経った頃だった。
本の階段をつくって上ってみると、見たこと
のない世界が広がっていた。広大な海、大草原、砂漠。
「決して飛び降りてはいけないよ。戻れなくなるから」
そのひとつ、海の世界に“上った”とき、突然海中から飛び出したサメに驚いて海に落ちてしまい——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 14:30:43
10136文字
会話率:51%
深夜0時から3時だけ開く、路地裏の古びた本屋「月の舟書房」。ある夜、喪失の痛みを抱えた女性・澪は、ふとした偶然からその店を訪れる。無口な店主と静かな時間、本棚に挟まれた一枚のメモ——それは、数年前にこの世を去った恋人・亮介の筆跡だった。
やがて澪は、本屋の奥にある“存在しなかったはずの扉”へと導かれていく。そこには、彼の記憶が綴られた手記と、宛名のない一通の手紙が待っていた。
「ありがとう。僕はもう、大丈夫。」
死者からの最後の想いは、澪の時間を再び動かしはじめる。
夜の静けさにだけ開かれる、過去と現在をつなぐ舟——
本に宿る記憶と共に、彼女は朝へと歩き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 15:47:00
4467文字
会話率:29%
商店街の外れ、ひとけのない細い道にぽつんとある、花屋「ジプソフィル」。 接客下手で無口な店主が口を開くとき、それはあなたに花が必要なとき。 今日も、綺麗な花と軽くなった心を抱え、お客さんは晴れやかな顔で帰って行く。
この作品は、カクヨムにも
掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-29 21:52:21
7826文字
会話率:52%
異世界アルフ。そこは剣と魔法のファンタジー世界…。そして数多くの冒険者がダンジョンに乗り込み、探索し、人々にものを行き渡らせる…。
これは、そんな世界にある小さな国の町の一つ、エルクーデの郊外にある宿の下にダンジョンが存在する宿の主人、エリ
ーとそこにやってくる人の物語。
「誰か、早くうちを攻略してください」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-18 18:09:49
1137文字
会話率:27%