異世界からの『侵蝕』を受ける都市イフリヤ。そこで『侵蝕』が生み出す怪物〈喰禍〉と戦う青年、アグレイ。
ある日、アグレイは孤児院を営む少女キクと出会う。
孤児院を『侵蝕』によって失ったキクの心の傷を癒そうとするアグレイは、自身の荒んだ心境
に変化が訪れることに気づく。
やがて『侵蝕』が激化していくなか、自称詩人のユーヴや旅する貴族のリューシュらが仲間に加わり、アグレイは『侵蝕』を止めるため、〈喰禍〉の首領と戦う決意をした。
しかし、その戦いでアグレイが目にしたものは……。
※公募に応募した作品をWeb用に編集した作品のため、書籍化した場合の第一巻想定として書いています
※完結済み(約13万文字)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-15 23:45:18
130835文字
会話率:42%
はるか未来、人類は無尽蔵ともいえる機械勢力の蹂躙を受け滅亡の結末を迎える。全てが滅んでいく世界の中でエクス=シグザールは、”希望”を送り出すため、最凶の戦闘兵器”絶対強者”と対峙した。死闘が決した時、彼はたどり着く。記録すら曖昧な過去の世
界に。そして運命の少年、ウィル=シュタルクと出会った。 ―――”東国”、”西国”、”中立地帯”に分断された1つの大陸を舞台に、数多の人々の運命が交錯する変革への物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-18 00:00:00
828385文字
会話率:35%
食糧危機に苛まれる人類を救うために、博士は「未来から食料を分けてもらう」ためのタイムマシンを完成させ、愛する妻と息子を連れて旅立った。行きついた未来には、果実が生い茂る代わりに人類が見当たらなかった。人類は滅んでしまったのかもしれない。
家
族が飢えない程度の食糧を手に入れるだけのつもりだったが、このままでは飢えて滅んでいく世界中の人々を救うために、タイムマシンとこの未来を活用することを思いつき、悩む博士。
「しかし、そんなことが僕にできるだろうか?そんな救世主のような真似が…」
「大丈夫!あなたには、世界中の人を救って欲しい!」
妻は博士を大いに応援した。
しかし、未来での食料調達のさなか、突如現れた熊のような生物に襲われた博士は、妻と離ればなれのまま過去へと舞い戻ってしまう。そして妻を助けるためにもう一度未来へ向かったとき、そこには妻も果実の森もなく、まったく別の未来が広がっていた。
「あなたは、まさか救世主?」
「人類を救ってくださった!」
「我らの父!」
博士のことを救世主と呼ぶ未来人たちの腰には、みな星型の果実がぶら下がるように生えていた。それは、妻を置いて現代に戻ってきた次の日、息子の腰から突然生えてきた果実と同じものだった。
妻を連れて消えた人類のいない未来と、
博士が食料を持ち帰ることで人類が救われ、誕生した新たな未来。
星型の果実、熊たちの正体、
そして博士の下した決断とは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-18 19:00:00
16708文字
会話率:39%