幻想世界は滅びた。
蔓延した悪魔の呪いはパンデミックを引き起こし、人や魔物が暴徒となって溢れかえった。
それでも懸命に足掻く生き残った者たちを見て、天使は慈悲でもって大地を穿った。聖なる青き結晶は白き力を与え、生命を進化へと導いた。
しかし数の利には勝てず、白の勢力が劣勢に立たされる中、一人の幼子が現れる。その幼子は最弱の魔物スライムでありながら、とんでもなく強い。
だが、祝福に愛されていると言うよりは、毒されているような。壊れた人形のように、感情が死んでいた。
そんな幼子を見て、誰かが言った。
天の傀儡――あれでは天使に造られた、操り人形のようではないかと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-15 20:00:00
41739文字
会話率:37%
常盤真理子は、辛く苦しい求職活動の末、不思議な研究所に雇われる。上司の朝永は、一度滅びた異世界へと向かい、滅びの原因について調査するように命じる。
しかし、説明された内容と異なり、真理子は気付くと「誰か」の中に居た。
朝永の指示も届かない
。言葉も通じない。右も左も、見知らぬ景色。
それでも、真理子は家族を養う為と、歯を食いしばって職務を全うすることを決意する。
これは、そんな異世界へ行くと、必ず誰かに憑依してしまう女性の、憑依人生の物語である。
(タイトル後ろに※の付いている話は、主人公以外のキャラクターの視点になります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-06 21:24:01
82411文字
会話率:25%
そこはヒトが滅びた異世界。
荒廃した地上には不思議な生物たちが生息している。
学校の屋上で眠ったはずの新山圭介は、その世界の誰もいない街で目を覚ました。
朽ちたビル街をさまよった圭介は、大きな鞄を背負った獣人の少女と出会う。
彼女は滅びた
ヒト文明の調査を手伝ってほしいと頼んできた。
興味を持って一緒に行くうちに、圭介はヒト文明が滅びた理由を知ることになる。
それは、他人とぶつかることを嫌っていた少年に、その転換を促す旅だった。
失われた高度な文明の謎を解き明かす、小さな成長冒険譚。
(旧題:異界の夜明けの蝶の翅~獣人少女と学ぶ人類滅亡の回避法~)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-11 22:26:46
70431文字
会話率:43%
ある日、六条中流は自宅の前に傷だらけで倒れていた少年・倉橋尋人を助けることになり――。遥か古に滅びた異世界の民、里族の転生者によるボーイズラブ・ストーリー。※同性愛要素を多分に含みますので苦手な方はご注意下さい。
最終更新:2007-07-27 14:59:10
342006文字
会話率:43%