【あらすじ】
伯爵令嬢クラウディアは14歳の頃、第二騎士団に所属している子爵令息のフロリスに一目惚れをする。しかし内向的な性格で声がかけられず、三年間ひたすら熱い視線のみを送り続けていた。そんな中、ある夜会でフロリスに声をかけられ「婚約を前
提に交流を深めたい」と申し出をされる。
その状況に戸惑いながらも浮かれるクラウディア。
だが、第二騎士団の詰め所を訪れた際、フロリスと騎士団長がクラウディアの心を射止められるかどうかの賭けをしているという話を耳にしてしまう。
どうやらフロリスは家の事情で退団を希望しているが、優秀すぎる彼を王家は手放したくないらしい。
彼に退団を諦めさせるため騎士団長は、この賭けをふっかけたようだ。
その話を聞いたクラウディアは、自身が賭けの対象にされていることを知りながら、彼が勝てるように振舞うことを決意する。
※『残酷な描写あり』タグは対人で争うシーンがありそうなので保険でつけております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 15:09:25
9875文字
会話率:24%