仏教に偉大な足跡を残した空海。その足跡はあまりにも偉大だ。だがその秘密も多い。遣唐使として派遣されていた空海が、唐の長安から奈良平安京の佐伯院にいるある娘に送った手紙に、その秘密が書かれていた。
最終更新:2022-09-22 21:17:17
10377文字
会話率:43%
おさとは海辺の村で生まれ、ひょんなことから帝都の大商人のお邸で女中をしている。
帝都にも海はあるのだが、おさとの知る海とは違い、毎日穏やかな海の音を聴いて育った彼女は淋しさを抱えて過ごしていた。楽しみといえば、お邸の子ども達の成長と、村
に残した恋人からの手紙くらいだ。
お邸も、平穏な所ではない。
彼女が仕えている家族の長はこれまでふたりの妻を亡くしており、三人目の妻は子ども達とは血がつながらない。子ども達はあたらしい母に反発し、共同戦線を張っていた。
家中で戦をしているような家は、ある言葉で破綻を迎える。
©2022 弓良 十矢
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-22 00:00:00
14163文字
会話率:38%
~忘れかけた あの海からの手紙~
最終更新:2020-10-12 21:43:06
1052文字
会話率:0%
何のために、誰のために書いてるのかな、と考えてみました。
地下闘技場のルチャ・リブレの、覆面の下の素顔……?なあんて。
最終更新:2020-03-28 18:00:00
245文字
会話率:0%
ぼくの祖父は将棋をしています。でも、相手は目の前にいません。立派な将棋盤はつねに広い和室にぽつんとあって、駒もほとんど動きません。動くときは、夕立が降った後。庭に小魚の刺さった矢が立っている日。それを見つけたら、ぼくは祖父に届けます。矢は
、深海からの手紙。返事は、小瓶に詰めて海に投じます。そんなやりとりの、ゆっくりとした対局。やがて祖父が亡くなりました。ぼくの父は早くに亡くなっているので、ぼくが対局を受け継ぐことに——。
他サイトに「瀬川潮♭」名義で発表した旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-12 09:45:39
994文字
会話率:29%