1作がだいたい5~10分で読める(予定の)オムニバス青春短編小説シリーズ第48弾です。
シリーズ・コンセプトは「思春期の頃の自分に読ませてあげたい物語」。
(オムニバス・シリーズのため、話ごとに設定・主人公・文体が変わります。意図的にバ
リエーションを増やしている(多様な人生・多様な悩みを描くことを目標としている)ため、同じシリーズであっても、雰囲気や主人公の性格はだいぶ異なります。)
今回は、日々「ささやかな幸せ探し」に没頭する少女の“幸福な人生”の物語です。
SS用ブログ「言ノ葉スクラップ・ブッキング(http://mousou-story.jugem.jp/)」にも同じ内容のものを掲載しています。
(ブログ版はルビが少ない代わりに、下部(続きを読む)に蛇足な補足情報が付いています。)
なお、自作サイト「言ノ葉ノ森(http://kotonohano25mori.web.fc2.com/)」に本シリーズの「小説家になろう」版とSSブログ版両方へのリンク一覧を載せた「もくじ」ページを制作してあります。
運営さんも書いてくださっていますが、念のため→この物語はフィクションです。実際の人物・事件とは関係ありませんのでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 19:26:26
3387文字
会話率:0%
ヒトはいつの世もいずれ訪れる未来に想いを馳せ、荒唐無稽に好き勝手語ってきた訳だがーーたまには未来が過去を振り返り、過ぎ去っていった「かつて」に想いを馳せるのも、まぁ悪くはないだろう。何せこの西暦2121年、22世紀真っ只中の大都心「TOKY
O CITY」に於ける流行(トレンド)が、この眠たくなるような郷愁の風潮なのだから。既に文化(カルチャー)は停滞し、1980年代のロック・ミュージックが流れる傍らで自家用車が空を舞い、ヒトを模したアンドロイドが我々に紛れて闊歩する、そんな歪な近未来の今日この頃。大いなる存在の手により、人類史の狭間に隠されし「死筋遺産(オーパーツ)」、それを狙い暗躍する「犯罪者(アウトロー)」、そんな不届きな彼らを根絶すべくして日々奮闘する「自警団(ブラザーフッド)」。薄皮の下で刃物が這っている限り、この街は痛みで眠らない。眠れない。
閉ざされた未来、そしてお情けの如く我々へと残された過去の遺産。この近未来に生き、戦う者達にとって、空想はおろか、果てには流行たる郷愁ですらが容易なものではない。真の「力」、その本分を求める限りーーその身に宿された超細胞による暴力(もんどう)は、明ける事なく延々と続く。TOKYO CITYで武器を取れ。閉ざされた未来を切り開くべく、過ぎ去りし過去を振り払うべく。そしてーー「ヒト」としての欲望を満たす為に。
※近未来の東京で、主に突発性超暴力主義女子高生(ウルトラバイオレンスガール)やアンドロイドの殺し屋、果てには冴えない中間管理職のリーマン、街に巣くう悪い犯罪組織等々が大暴れしまくる小説です。SF的要素はあまりないです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-06 16:35:58
57853文字
会話率:60%