深い森のそばで淡々と日々を過ごすオレには、命を狙われている母親がいた。母親を狙う集団を射抜いては血で汚れる日々に、オレは退屈を感じていた。そんなオレの前に、勇者が現れたんだ。
最終更新:2025-07-26 11:10:50
18882文字
会話率:43%
高校2年生になる吉野 桜には親友と呼べる者がいなかった。学年がかわるたびにそのクラスでほどほどに仲のいい友達を作り、来年度には挨拶を交わす程度の仲になる。クラスが変わると一緒に遊んでいた子も、見えない溝でも出来たかのように以前までの関係を
保てない。中学時代も終わり、高校に入ってからも相変わらず親友を持つことはできなかった。そんな彼女が親友を欲しがることは、いたって普通のことであった。2年生の一学期の始まり、始業式。その帰り道でハルというひとりの人間にあった。彼女はこう言う。
「親友が欲しい? ふん、そんなこと言ってもまるで全然、無意味なんだよ。そんなのただの独占欲が強いだけじゃん。淋しいけど自分でできないから甘えてるだけ。――私がなってやるよ。」
汚れた手でハルはサクラを掴んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 04:30:59
75902文字
会話率:44%
マイラとレイは流れ者の労働者だった。麦のシーズンは農場に、それ以外のときは港や街を渡り歩く。
マイラは病的窃盗と呼ばれる異常な窃盗衝動に苛まれることがあり、そのたびに窃盗を犯しては、農場や街を追われることになった。
主人公のレイはマ
イラの窃盗癖のためにいつも問題を解決しなければならないが、二人はそれでも旅を続けていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-09 23:00:00
122964文字
会話率:44%
俺は、ナトリ。14歳で寿命を迎えた。
死ぬ前に俺が願ったのは、第二の人生。
マンガの主人公のような、丈夫で強い身体と
仲間達。
その仲間達をやれやれと思いながら、しょうがねぇなって助けて、皆でダンジョンや見知らぬ世界を冒険したかった
。
そんな俺の願いは、全て叶えられることになる。
…なった………はず………だけど。
「その汚れた手でナトリに触れられるな!」
そう叫びながら、烈火の炎でゴーレムを燃やす仲間を見て、やっぱり、なんかちょっと違う気がすると言うか。
まず、ゴーレムに土ついてるのくらい許してやってほしいし。
他にも、ヒーリングとバリアを世界最高峰のレベルに高めた仲間から守られてるし、拳で全て解決できるレベルの仲間からは、ドロップアイテムや金貨を全部くらいもらえるし、どんな武器や防具も作り出せる凄腕の仲間に全身強化されて装飾品も毎日変えられるし…。
でも、その四人全員が「ナトリ」を必要とするから。
「しょうがねぇなぁ。」と、今日も一日が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 17:55:07
5252文字
会話率:17%
伯爵令嬢ルイーザは、密かに思いを寄せていた辺境伯アルペンハイム家のエドガーと結婚した。が、婚姻の儀からひと月。彼にはまだ一度も触れられていない。
その理由を尋ねたところ、思いがけない答えが返って来て──
最終更新:2020-11-27 07:04:04
5250文字
会話率:55%
それは『だいなし』の絵本
さいごのページは…
最終更新:2020-10-16 07:15:33
310文字
会話率:0%
第1章
主人公・早乙女悠希らの前に現れた転校生・陰陽寺大雅。すれ違った時に感じた悪寒や大雅の冷酷な態度から、悠希達は彼を拒絶。しかし、悠希のクラスメイト・古橋早絵だけは大雅に優しく接していた。そんなある日、大雅が数日間学校を欠席し、その間に
溜まった宿題や連絡物を早絵が届けに行くことになった。悠希達は心配だったが、早絵は大丈夫だと言って彼の家へ。翌日、大雅の自宅には背中から血を出して倒れた早絵が残されていた。大雅は後に世間から「破壊者」と称されることになる。
第2章
陰陽寺大雅との正面衝突を終え、季節は冬を迎えていた。そんな折に、悠希は一人の少年・百枝咲夜と出会う。彼は悠希に様々な相談を持ちかけていて、お互いに待ち合わせをするのが楽しみとなっていた。ある日、悠希が咲夜が待ち合わせの時間に来ないため、周辺を探していると不気味な看板を目撃。翌日咲夜の汚れた手を見て、悠希は何かあると睨む。その後、悠希が再び看板の所に向かうと、血だらけになって倒れている男性が。そしてその傍らには血が滴る包丁を手にした咲夜が立っていた。
一方、少年院に収容された大雅は、自分の後に収容された少女・百枝花奈と出会う。ルームメイトとして接する中で、大雅はどうしても花奈が罪を犯した人間だとは思えずにいた。そんな時に少年院の院長からある新聞記事を渡される。そこには「陰陽寺大雅に次ぐ破壊者・百枝咲夜」の見出しが書かれていた。院長は、大雅に見出しの少年が花奈の弟であると告げる。それから徐々に花奈の過去が明らかになっていく。
第3章
咲夜が少年院に収容された関係で無事釈放となった花奈。数ヶ月ぶりの我が家に戻った花奈の元を少年院の先輩だった日向未央が訪れる。改めて交流を深める二人。そんな中、放火の様子を捉えた音声動画が話題になる。だがその放火の犯人は未央であり、悠希の母・千里の部下の新米刑事・黒川も協力していた。そして美央は彼から慈善組織の加入を持ちかけられる。
第4章
未央の同級生・佐々木凛が慈善組織もとい地下組織の代表・森から脅迫まがいな行為を受けたことで、千里と黒川は本格的に組織の監視を進めていた。だが森は二人の監視に気付いており、同時に悠希達の存在も把握したことから、徐々に魔の手を伸ばしていく。ある日の放課後、悠希達と分かれた龍斗は帰り道に何者かによって拉致されてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-10 10:35:09
512198文字
会話率:37%
キマグレギルド長編第十二弾「巣窟の女神」
翡翠雫希が何者かによって連れ去られた。
その先で彼女が目にしたのは、地獄であり、箱庭であり、鳥籠だった。
激情に身を焦がす鬼。
冒涜を繰り返す獣。
自由を知らない雛鳥。
牢獄に捕らわれ、過去に囚わ
れた者たちは脱出への一歩を踏み出していく。
邪悪であれども悪意はなく、それは惨憺たる真相に蝕まれた欲望の果て。
犠牲を重ねて怨嗟を連ね、汚れた手を伸ばし、そこで得たものはなんだったのか。
有象無象がひしめく巣窟の奥で、女神は誰に微笑むのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-25 21:44:10
183829文字
会話率:73%
チープスリル。それは麻薬なのかもしれない。
最終更新:2016-12-02 23:08:24
901文字
会話率:7%
卒業式の日に何者かの手によって殺された少年は、記憶を保ったままファンタジックな異世界に転生する。戦奴隷にして、世界最強の剣士と称される剣聖である男性に拾われた少年は、その技を受け継ぐ者として強制的に首輪を付けられ、戦奴隷となる。
気が
狂うような痛みの中、少年は徐々に変わっていく。僕から俺へ。綺麗な手から汚れた手へ。人間から化物へ。そして戦奴隷から剣聖へ。十二年の時を経て認められた彼は、自らの命を犠牲にした剣聖の手によって自由となる。
それから三年の時が経ったある日。チコという名を与えられ、魔獣や巨獣を狩る冒険者の頂点に上り詰めた少年は、エルネスタと名乗る一人の少女と出会う。その出会いは必然か、それとも偶然か。
チコとエルネスタ。最強の二人が織り成す、剣と魔法のファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-23 00:00:00
480937文字
会話率:50%
彼女の手の話
年間目標達成記念小説
最終更新:2015-10-25 11:46:24
1614文字
会話率:29%
赤い手と白い手をもっと長く内容を詰めてみました。
長いので気長に読んで頂けるとありがたいです。
最終更新:2010-04-14 20:28:38
4450文字
会話率:53%
天涯孤独になった少女に四人の異母兄弟が現れ、奇妙な同居生活が始まった。
「僕の汚れた手では君を抱けない」禁断の愛が絡む、サイコ系シリアスラブ・ミステリー。別作品として公開している【EYES】と同じ世界の物語。1st完結。
最終更新:2010-01-26 22:17:05
115029文字
会話率:23%