雨が降っていた6月の末、廃ゲーマー水原京一はいつも使う交差点でいつも通りにスマホゲーをしていた。
ゲームのやり過ぎで目つきが悪く、ただ見るだけで人が避けるのを感じた。
「フフッ、人を外見でしか判断できない愚民どもめ」
自分の不摂生から来る目
つきの悪さを棚に上げて脳内で罵る。
そんな事をしていると、子供が不思議と目に止まった。
なんであんな所でケンケンパしてんだ?。
レインコートに傘とランドセル、そんな小さな体には重たい装備をしていた。
その装備のせいだろう、信号が変わったのに気付いていなかった。
「バカガキ、すぐに戻れ」
思わず叫んだが、ガキには聞こえていなかった。
嫌な予感がして左右を見るとトラックが来ていた。
ガキは気づいていない、トラックも雨のせいで気づいていない、気づいているのは自分だけだ。
そうなった時、身体が動いていた。
トラックと衝突する運命にあったバカガキを水原京一は庇って死んでしまった。
そして、暗い空間に飛ばされ意識を失った。
それからどれくらい経ったかも分からない、不思議な感覚で漂っていると声がした。
貴方は死者なの!?。
貴方が死者なら答えて!、私がそこから出してあげる。
金髪の美少女が呼んでいるの映像が見えた。
水原京一はその声に導かれるままに手を伸ばすと、金髪美少女魔法使いブーディカの魔法によって骸骨の姿で蘇った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-09 23:48:47
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会話率:44%