適当に書いた「夢日記」が売れる。行きつけの喫茶店の店長とくだらない争い。水路の多い町で、横
に住んでいる泉さんと笹船を漕ぐ。普通に暮らしているはずが、どうして友人からはきちがい扱いされ
るようになった。私は本当にきちがいなのだろうか。そんな
はずはないと思うが、この町には雷獣が住
んでいて、それが故に雨が少ないという訳のわからない話を聞く。それこそ気ちがいの発想だと思うの
だが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-12 08:00:00
13986文字
会話率:49%
わたしがこの話を物語ると、大部分の者は見え透いた作り話と笑い付す。
残りの者は精神の変調をきたしていると評す。
なるほど、確かにわたしは疲れているのであろう。しかしそれは過労ではない。
また別のものは思惑の投影に言及する。
わたしが現実と
妄想の狭間で迷子になっていると言うのだ。
なるほど、確かにわたしは境界が曖昧であろう。しかしそれは狐憑きではない。
誰もがわたしを気ちがいと評しようと、わたしは決してあの日を忘れまい。
脳から魂に永遠の染みがつくが如く、刻まれた記憶は拭い消す事が出来ない。
だがわたしは呪わしい思い出を追い出そうと無駄な抵抗を企てる。
気狂いじみた恐怖の迷路の中にかりたてる記憶を、手記に残すという無駄な抵抗を。
さて何から書けば良いだろうか。
そうだ、最初に記すがわたしは異世界という言葉が大嫌いだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-14 00:41:02
37552文字
会話率:25%
突然、発せられたこの世の終わりの預言!パニックに陥った人間の本性を描いたコメディホラー!
最終更新:2010-06-24 21:29:40
3231文字
会話率:62%