「ル―――――――――――ルルルルルルルルルルァ!! ヘーイ、センキュエビバディ!! ルックアットミーマイダイナマイトバディ!! ベリーナイスアンブレーラァ!!」
私――音に聞こえたド貧乏男爵家の娘、グレイス・リンプライトの実家は、代々積
み重なった借金によって家計は火の車。日夜食うや食わずの生活にウンザリしていた時に王都内で見つけた「お飾りの妻募集!」とのチラシに飛びつき、私は言われるがままホイホイとお飾りの妻として生きることを決める。しかもお飾りの妻を募集していた相手は、この国イチの金満家貴族家であり、美貌の若き当主として知られるアデル・メレディア伯爵であった。
顔の良さに似合わない、その生来の気弱さから女性が苦手なアデル様は、「早く来孫の顔を見せろ」とうるさいひいひいお祖母様からの圧力に屈し、愛のない偽りの結婚相手を探していたのだった。チラシで。
「一年後には子供が出来ないことを口実に離縁するから、それまでどうかお飾りの妻でいてくれ」と懇願してくるアデル様だったが、こちとら生来の貧乏人、底抜けの明るさとカネヅルを逃してなるものかの闘魂で、私はこの偽装契約結婚をどうにか本当の結婚ということにしてしまおうと画策するものの、顔以外は至って普通の人間であるアデル様は常に塩対応。お飾りの妻としてこちらを努めて無視しようとしてくるアデル様にブチギレた私は、遂にある日、妙案を思いつく。
「そうだ、どうせお飾りの妻というなら、着飾って着飾って死ぬほど着飾って、お飾りの妻である私を無視できないようにすればいいじゃない」と――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 12:10:00
53956文字
会話率:41%
有効成分がジワーッと効いて――! 「あ! 気がつけば溺愛されてる!!」
最終更新:2023-10-23 12:10:06
9396文字
会話率:53%
"魔法"とは受け継がれるもの。
ある日突然空から降ってきた男に振り回される俺の日常。俺はただ、俺を捨てた奴らに復讐したかっただけなのに!
「ねえ、ロイ。どうせだったら世界を壊してみない?」
「は……?」
その男は道化か──それ
とも、賢者か。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-16 04:00:00
148634文字
会話率:67%
魔界の王であり、吸血鬼の真祖でもあるセイルは、魔界の支配に飽きていた。
強引に、前魔王の妻である人間の悪女と婚約させられるも、嫌気がさして強引に婚約破棄する。
空腹で、人間界にあるとある村を襲い血を啜る中、その道中を白髪の少女、イレ
ーネに見られてしまう 気絶したイレーネを連れ去り、メイドして雇う。
後にセイルが、イレーネはどういう扱いなのかを公表するパーティでは、イレーネを婚約者として紹介してしまう。
反響を生み、婚約破棄した元婚約者の悪役令嬢が現れ、イレーネは、パーティから逃亡。
あとを追いつけ、殺そうとする部下たちをセイルは止めに入る。
イレーネは自殺してしまう。禁忌の魔法を使用し、自分と同じ吸血鬼として蘇らせることに成功する。
元婚約者を追い出し、イレーネとの婚約を公に発表する。
蘇ったイレーネの噂が流れる。
その姿は、美しく、まるで月の妖精と噂になり、一目見ようと国民が集まり出す。
噂の確証を得るため、各地に散らばっていた部下たちが戻ってくる中、吸血鬼となったイレーネは、なぜか、言葉を発することがなかった。
いつの間にか溺愛していた彼女を誰かに自慢したい
これは、死にたがりのヒロインと、そんな彼女に密かに恋をしていた一途な吸血鬼の真祖との恋物語。
ハッピーエンド折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-08 12:00:00
7110文字
会話率:29%