俺の知り合いには、変わった女がいる。
色々と変な人間というものはいるのだが、彼女はとりわけ印象が強い。
「紫乃口弾です。趣味は、人を手にかけることです」
その宣言通り、俺は彼女に殺され、そして生き返った。
なぜ生き返るのか分からない
が、生き返ってもその日また彼女に殺される。
その繰り返しで、それでも周りは何も騒ぐことなく、俺が完全に命を失うこともなく、ただひたすらに殺され続ける毎日である。
そんな紫乃口との変わらない毎日を、彼女は日記に書き記しているらしい。
これはその日記の、端くれである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-24 12:52:58
2001文字
会話率:37%