【柏木 琴葉】に『それ』が見えたのは幼稚園の頃。『それ』が人の頭の上へ登った時、その人間が死ぬということを知った。しかし『それ』をどうすることもできずに、彼女の月日は流れていく。
琴葉が高校生になる春休み。偶然見掛けた『それ』をいつものよう
に諦め、その人間を見殺しにする罪悪感と共に見送る。しかし、ある少年の何気ない行動が『それ』を退ける結果を生んだ。
あまりにも日常的で、あまりにも単純な彼の行動。彼女は『それ』と向き合う手段を見付けることになるのか?
救うものと救われるもの。誰にも気付かれない死への抵抗と同調の物語。
※この話は『暗闇の眼は陽の下に開く』https://ncode.syosetu.com/n4868fs/(注:ホラージャンル)の続きになりますが、最初の主人公が異なります。この話単体でも分かるようにしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-30 16:50:56
54050文字
会話率:38%
女は、生まれながらに、人の死が見える眼をもっていた。
その眼のせいで、親にも友達にも見捨てられる。
最終更新:2009-10-10 16:14:48
2013文字
会話率:9%