2049年、世界に初めてVRMMOという新しいジャンルのゲームが誕生した。
その名は“Freedom World Online(通称FWO)”。
元々は教育や医療の機関で利用されていた高級器具のフルダイブ型VR機、マインドセパレート(
通称MS)を大企業である桐生カンパニーがコンパクト化に成功させたのが2048年の事で、そこからゲーム会社だけでなく政府や財閥、様々な機関が協力した結果、たった1年で“世界初の精神分離型ゲーム”が大きな期待と共に誕生したのだ。
世界初のVRMMOという肩書きだけでなく、もはや現実をコピーしたかのような五感を体験出来る“リアルの再現”、ゲーム内での時間速度が2分の1になる“時間感覚の加速化”、“魔法を使うという少年たちの夢”その全てが約5万円程で手に入るとなるとどうなるかは語るまでもないだろう。
これは一大ブームが起こったFWO発売から約10年後の話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-02 01:00:00
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