退屈を退屈と思わない者は一体何を為すのだろうか。
答え、何もしない。
私は働くよう催促される魔王生活に疲れて家出した。
そして居候先に勇者の家を選んだのだが、勇者には勇者なりの悩みがあったようで……。
これは怠惰を望む私が、色々と目的を忘れ
ながらも最終的に勇者の憂いを解いてあげようとする、親切心に満ち溢れたちぐはぐ物語である。
もしかしたら私は色々と間違っているのかもしれない。けれど、多分、それは、きっと、正しい間違え方の筈だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-11 00:34:48
9506文字
会話率:43%