美しいが高慢な姉と、なにごともほどほどな妹。デュクロ伯爵家の姉妹はそう社交界で評価されていた。姉がまた、妖精のように美しく、しかも優秀だと自覚してきたもので高慢さに拍車がかかっていた。そんな姉を持つリリアーヌのところに、突然今をときめく公爵
家の嫡男から求婚の許可を願う手紙が届く。話を聞いて、リリアーヌには記憶に引っかかるものがあり――。 ほとほどと言われつつも、意外とちゃっかりしている妹の独白。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-27 11:00:00
5605文字
会話率:41%