名を奪われ、仮面を与えられた少年がいた。
血の舞う夜、すべてを失った彼は、ある剣士に拾われ「白鐘暁狐」の名を得る。
剣と体術、書と政。
幼い身に重ねられる修練の果て、少年は“影”として生きる道を選ばされる。
仮面は問う――
「お前は誰と
して生きるのか」
そして少年は答える。
「私は、この名にふさわしい者になる」
名を持つ意味とは何か。
忘れられた名の先に、少年は何を見るのか。
仮面を纏い、光と闇の境を歩む者の記録。
和風架空時代劇×政略×成長譚。
その影は、名を問い、名に応えてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 20:01:06
105940文字
会話率:20%
勤王!佐幕!武士!忍者!倭寇!好漢!江湖!女騎士!
これが、多国籍大江戸架空戦記小説だ!
大老・酒井忠清による宮将軍擁立が成功した、もう一つの江戸時代。
執権として君臨する酒井得宗家の独裁によって、江戸幕府は泰平を享受していた。
しかし
、十年前。東アジアの植民地化を狙うエスパルサ王国が壱岐対馬へ侵攻。エスパルサと敵対しているサンレーヌ王国の助勢で何とか撃退したが、幕府は朝廷に無断でサンレーヌと同盟を結び、国内数か所に〔居留地〕と称した土地を与えてしまう。
それに激高したのが、反得宗を掲げ朝廷と結びついた浪士達だった。「尊王攘夷」を旗印に、日本全国に天誅の季節をもたらす事になる。
八院藩士・芳賀助之進は、そうした時勢の中で父・芳賀冬帆の命により、気性が荒く争いが絶えないが故に〔戦島〕と呼ばれる、伊草島を訪れる事になる。しかし、九州の海西、東シナ海に浮かぶ絶海の孤島にも、天誅の季節が迫っていたのだった。
勤王、佐幕、開国、攘夷。武士に忍者、それに騎士や中国の武人、さらに枢機卿や秘密結社まで入り乱れて戦う、架空時代小説であり異世界戦記小説であり、国際色豊かな大江戸タクティクス!
時代小説の可能性を広げる挑戦を、括目して見よ!!
※カクヨムにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-09 15:35:51
23230文字
会話率:43%