東京地方検察庁刑事部に所属する「伴 陽子(ばん ようこ)」は、不正を憎み正義を尊ぶ、将来を嘱望される敏腕検事。ある日、目を覚ました彼女はクリスマスカラーに彩られた、奇妙な空間にいた。そこがどこなのか…なぜ自分がそんなところにいるのか…戸惑い
を隠せない彼女。
そんな陽子の前に1人の男が現れる。髪をクリスマスカラーに染めた、自称キムタク似の彼は自分のことを「DEATH(死神)」だと言った。そして、彼女に「ある選択」を迫ってきた。
クリスマスイヴの夜に死ぬか?
それとも、選ばれた存在として生き長らえるか?
死の淵に立った陽子に課されたのは「命の選択」。
彼女は決めなければならない。生か死かを。
そして、乗り越えなければならない。過酷な運命を。
クリスマスイヴを舞台に、女検事と死神が織りなす、不思議な物語。法律関係の話が出てくることから文章が堅い印象がありますが、そこにリアリティを感じていただければ幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-31 20:12:51
55974文字
会話率:46%
平成二十年。東京都内のマンションの一室で身元不明な男性の他殺体が発見された。
警察は現場周辺を徘徊していた不審者を逮捕。不審者は身元不明な男性の血液が付着した凶器を持っていた。
裁判は遺体の身元が特定されないまま行われた。
そして平成二十五
年四月。東京拘置所の獄中で岸野が病死した。
その翌日、東京都内の地下道の階段で五年前の殺人事件の裁判を担当した裁判官が転落死する。
この殺人事件をきっかけにして、次々と当時の事件の関係者たちが事件に巻き込まれる。
五年前東京地方検察庁や東京地方裁判所が隠蔽した真実とは?
五年前の殺人事件は冤罪だったのか?
合田たち警視庁捜査一課は、法曹界に根付く悪を暴き、一連の事件の犯人を逮捕できるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-23 07:00:00
48568文字
会話率:45%
これは2103年頃の日本の話である。日本人が火星より持ち帰ってきた謎の暗号文書、『外法典』を悪用して、ちまたには怪異を用いた犯罪が横行していた。そこで、東京地方検察庁は、捜査から公判手続にわたり特殊な外法犯罪を訴追するための精鋭集団、外法犯
罪対策室を設置する。また、そこに所属する実体不明の検察官たちを、人々は外道検察と呼んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-16 22:00:00
9018文字
会話率:57%