神に作られた一族アポリオン、その最後の一人であるナユタは、一切の戦闘力を持たない。
引き替えに彼は依頼された品を、時の止まった世界に瞬時に収納する力を持っている。
勇者に仕えるために育てられた彼は、女勇者リアナに懐き、よく仕え、ついにはパ
ーティの一員として魔王を討ち倒した。
だが主人リアナを待っていたのは、裏切りだった。
仲間であるはずの剣聖ギルバードたちが、リアナを突如として刺したのだ。
かくして勇者リアナは死んだ。
ナユタの中にある財宝は、全てギルバードたちの物になった。
そうとばかり、彼らは勘違いした。
しかし――
「ナユタ・アポリオン、私を預かって」
勇者は生きていた。
ギルバードたちを待っているのは栄光ではなく、気弱で非力な少年ナユタが仕組んだ罠だった。
※要約
非力な少年が、人に依頼された時にだけ発動する融通の利かない力を使って、力の応用と知恵で悪人を倒したり、預かり屋の店主として精一杯生きるお話です。
冒頭1.3万字で復讐完了。
10万字で巨悪をやっつける爽快な結末が楽しめます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-19 23:25:30
87970文字
会話率:41%