剣崎菖蒲 大学二年生のウッキウッキな時期に彼は人違いで背中から刺されてしまい死亡する。
しかし、次の瞬間、目がさめると見知らぬ人に抱き上げられる赤子になっていた。
どうやら身に余るほどの膨大な魔力を持つがそれを変じて放出する能力を持たず
。常人の100倍はあろうかと言う魔力を惜しまれるが一族では落伍者として疎まれ始める。徐々に家に居場所がなくなり日々肉体労働や魔石への魔力供給などの雑事をやらされ、ある種便利な魔力タンクとして扱われていた彼だったが兄や弟が華々しく魔法使いとして開花していく中一向に属性に目覚めなかった。
そしてある日彼と同程度の魔力を持ちながら全ての属性に目覚めた妹の登場により彼は家を追い出されてしまう。
しかし、魔石に魔力を注ぎ続けていた彼が何もしていなかったわけでは無い、たしかに属性のない魔法使いなどただの魔力タンクだが、彼にはたった二つだけ力があった。
これはそんな彼の紡ぐ少しばかり大それた冒険譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-22 20:00:00
377118文字
会話率:44%