突如として地球は灰色の膜みたいなもので覆われた。だが、それは前兆にすぎなかった。本当の厄災は灰色の雪、人々が気が付いた時には振り出していた灰色の雪は命を奪うものだった。灰色の雪によって植物が動物が命を奪われていく、そして……人間も動物だ。
そんな世の中で風香という名の少女は絶望に沈みつつもある夜に目にする、それは月の華々。そしてその中にあった絶望とは正反対なモノを手にする風香は動き始めた。それを成したとしても世界は変わらないし、誰も救えないのは分ってる。けど……それがあるからこそ、こんな状況でも人は生きて行ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-31 21:31:44
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会話率:44%