人族と獣族のいいとこ取りで有能な彼との毎日は、甘くて刺激的で、そして大いに危険。
王子イリヤとの念願の婚約を果たした元聖女オデット。イリヤの城館で相思相愛の彼に甘やかされ、溺愛され、毎日が幸せ。
唯一の悩みは、彼をその気にさせる「発情期」が
なかなか訪れないことくらい。
獣族の血を引くイリヤ(狐耳、狼尻尾)との同居生活はちょっとした事件があっても、贈られた称号「大聖女」としての強大な魔力と知名度、それに彼の頭脳があれば、切り抜けられないことはない。
だが、神殿騎士の青年がイリヤの護衛として赴任してきてすぐに、出るはずのない強力な魔物が領内に出現する。
しかも、魔物を退治したあとに彼は、今回の事態は獣族の血を引くイリヤが領主になったから引き起こされたのだ、と言い立てる。
どうやら、背後には獣族の駆逐を目論む秘密結社の影があるようで……。
イリヤとともに、オデットは領地と国を揺るがさんとする闇に立ち向かう。
※『無才の聖女』の後日談です。前作を読んでいなくても全く問題ありませんが、既読のほうがより楽しめます。全32話予定。原稿は完結済みです。カクヨムでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-06 21:11:08
90185文字
会話率:39%