“俺は暗殺者に向いていない”
それは暗殺組織に属する以上、そんなに簡単には認められない事実。
しかし、人生を初めて苦節17年目の冬。彼はようやく自分の才能のなさを認めることになる。射撃すれば必ず外し、暗殺技術どころか運動神経がない自分に暗
殺者は難しいのではないかと。
そう気づいた彼が自分の人生を悲観した同時期。不幸にも身内である双子の弟が史上最年少での所長就任を命じられる。
「古坂唯、第二席を命じる」
「へ?」
これは“暗殺者“に向いてないと自覚した彼が自分の強みを見い出して逞しく立ち上がる物語に違いない……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-04 11:37:54
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会話率:48%