二年と半年前、世界は多重の異世界から侵略された。
後の世に"灰の夏"と呼ばれるその日、主人公である天野十束(あまのとおつか)は妹である天野雫(しずく)を亡くす。
そして現在、世界は帝王と呼ばれる十人の異世界者によって統
治されていた。
彼らと同じような異能力、『特異性』をランク付けされることが常識となっていた中。
天野十束は最底辺のランク『バレット』として蔑まれていた。なんら一般人と変わらないレベルの無能として。
けれど彼には秘密があった。地獄のような日に、壱の帝王である魔女シズクから最強の"力"を与えられたという秘密が。
最底辺のランク『バレット』を隠れ蓑にして、妹を殺したであろうランク『エンペラー』を持つ十帝達へ復讐する為に動き出す。
「くすくす、必ず私達を殺してみせなさい」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-16 17:00:00
20312文字
会話率:28%