毎日0時になると、世界の″法則(ルール)”が少しだけ変わる──。
気づけば、クラスメイトの名前は全員カタカナになっていた。
「...いつから、こうだった?」
昨日まで左利きだったはずのアイツが、今日は右手で文字を書いている。
「お前、右
利きだったっけ?」
気づいているのは、俺だけだった。
増えたはずのない校則。
微かに食い違う友人たちの記憶。
些細な違和感が、いつの間にか世界の″形″を変えていく──。
そして“この世界”の真実を知ろうとするたびに、
現実は姿を変え、感情がひとつずつ失われていく。
そんな中で俺は出会った。
世界の中心で、誰よりも″優しい君″に。
君を「消せば」すべてが終わる──そう告げられたとき
俺は、世界と、君と、自分自身に問いかける。
『たった一度しかやり直せないこの世界で、俺は何を選ぶのか。』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 19:00:00
648文字
会話率:21%