立花道場内の寺子屋の先生として村の子どもたちに読み書きを教える海老野風雷。ある夜、賭場からの帰り道で他藩を抜けてきた芝村親子を拾う。
元勘定方ということで、芝村に子どもたちへの算盤の先生へと頼む風雷。
祭りの日の夜、花火の上がるのを楽
しんでいた風雷、芝村親子、道場主の娘初音のところへ、門下生の一人が急報を告げる。
「お春親子が危ない!」
寺子屋に通うお春が、天誅組と名乗る武士たちに手打ちにされようとしていると。
急ぎ駆け付けた風雷の目には、お春の両親と彼らを守ろうとした道場の門人の一人の、物言わなくなった姿。それをなした武士たち。
風雷は怒り、闘気をあらわす。
見る者が幻視する海老野風雷の闘気。当然、それは、エビフライでなくてはならないよね? という話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-15 14:25:05
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会話率:54%