【君と共に過ごした季節は、僕の心をあざやかに彩った】
幼い頃、僕は君と出会った。
初対面で受けた歓迎の挨拶は──突然のキス。
僕──鷹司克己(たかつかさ・かつみ)は、自己評価の低い気弱な音楽好きの少年だ。
君──柊紅子(ひいらぎ・べにこ
)は、ピアニストを目指すひとつ年下の少女。
僕は、君の親友──神童と呼ばれるヴァイオリニスト・月ヶ瀬美沙子(つきがせ・みさこ)とも親交を深めていく。
才能ある音楽家の卵である、幼馴染の少女二人から翻弄される日々を送る僕だ。
いつの頃から抱いていたのか──君へと向けた不可思議な感情から目を背けた僕は、自分の心に蓋をした。
臆病な僕は、その気持ちの正体を知るのが怖かったから。
音楽という絆で結ばれた幼馴染三人は、これから先もずっと、『音の世界』で一緒にいられると思っていたのに──。
※僕と君が出会い、結ばれるまでの二十余年に渡る純愛の軌跡を描く本作『くれなゐの』は★★★中学生時代から徐々に糖度が増して行きます。苦手な方はご注意ください★★★←ご留意いただけますと幸いです※
【完結保証】執筆完了しております。
全46話。毎日更新予約済みです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
小学生時代まで(〜9話)は毎話2000文字前後
中学生時代から(10話〜)は毎話3000文字前後
↑例外もあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-16 08:56:07
111448文字
会話率:16%