昭和二十二年、30歳を迎える私はなぜ、生きるのか。母を亡くして一人になったとき、私の生きる理由はどこにあるのでしょうか。愛しいあなたへのお手紙。あなたはきっと、読んでくださると信じています。
最終更新:2019-02-27 22:53:07
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石川県石川郡の一村落、『稔郷村(にんごうむら)』。
土地に根付く八百比丘尼(やおびくに)の伝説から、近在の者たちは、その村を『人魚村』と呼んでいた。昭和二十二年の夏、あの忌まわしい事件が起きるまでは……。
本稿は、当事者の日記を元に、
稔郷村での怪事件を活写したものである。
この稿が一人でも多くの目に触れる事を、そして、いつの日か、怪事件の真実が紐解かれる事を、切に願い、読者諸賢へ向け記す。『人形村』と呼ばれる、私の郷里の話を……。
* * *
架空の土地で起きた架空の事件を、当事者の日記を紐解きながら、描写していきます。
『暑気払いも出来る暇潰し』をお探しの折には、どうぞ、よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-13 11:23:27
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