僕は、今、運送会社で働いている。小学校の文集の中央に誇らしげに「夢」と書かれた寄せ書きに「プロ野球選手になりたい」と書いた僕は高校時代に肘を壊し、そのまま大学には進めずに、叔父の紹介してくれた、トラックの運送の仕事をしている、僕は一日、20
件から30件の荷物の配送をしていて、寒い時や雨が降った時に軋むように痛む腰にベルトを巻いて、なんとか日々の生計を立てていた。僕は独身で、夜になったら一人カップラーメンを啜る。朝になったら起き、夜遅くまで配送をしていた。時折、深夜に東京まで遠距離の配送することもある。配送先では親切な人もいるし、邪険に扱われ、「再配送」を命じられることもある。
運送会社で働く「僕」。日々の生活は単調で、何の希望もなかった。同窓会で会った友達に幼馴染の「ハルカ」の所在を聞いた「僕」。
小学校の手紙は「明日への手紙」だった。恋愛小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-28 08:45:59
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