人未満の存在が人以上になって、暴れまわって死ぬ話
最終更新:2024-02-12 23:00:00
737文字
会話率:0%
妻が逝った。若干人間嫌いな「僕」を置いて。泥の海に眠るような僕の惰性の生活を救ってくれたのは妻が生前に僕にかけてくれた「魔法」だった。
最終更新:2023-04-15 20:25:43
4064文字
会話率:37%
「果たしてこの作品は児童文学だろうかと考えたとき、YA(ヤングアダルト)にするにしても、やはり無理があるように思えてなりませんでした」(――第59回講談社児童文学新人賞選評より)
第59回講談社児童文学新人賞最終選考作が早くも小説家にな
ろうに登場。
「『ごん狐』を読んだあなたの感想について、正しいものを選びなさい」
放課後、誰もいない六年一組の黒板に記された国語の問題文。
――「自分」の感想について「正しいもの」を選ぶ?
背筋を凍らせながら黒板に解答を書いた真名は、教室の地下へと吸い込まれてしまうが――。
* * * * *
補記① 作中の新見南吉「ごん狐」(初出1932年「赤い鳥 復刊第3巻第1号」)の引用は青空文庫【底本:新美南吉童話集(岩波文庫、1997年7月15日第2刷)】に依る。
補記② 作中の『学習指導要領「生きる力」』の引用は、2017年(平成29年)3月改訂版の「小学校学習指導要領」(文部科学省)に依る。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-12 19:19:34
55200文字
会話率:47%
もとネタは新見南吉先生の『でんでんむしのかなしみ』というお話からです。
背中の殻いっぱいにかなしみを背負っているでんでん虫のでん子さんですが、じつは……?
悲しみは悲しみでは終わらない。
誰かを幸せにするたまごだから。
最終更新:2013-04-21 19:07:26
1343文字
会話率:20%