時は昔。
鬼や妖が跋扈していたという。
鬼は暴虐の限りをつくし、妖は人々の暮らしを脅かしていた。
人々に安楽の時はないに等しかった。
それでも、人々は耐えに耐えしのんでいた。
わずかばかりの幸運にしがみつき、毎日を過ごしていた。
この世に髪も仏もないものだ。
人はいつ平和に暮らせるのだろう。
人々はそれでも待ち望む。
救世主の出現を・・・。
弥彦よ。
今こそ、立ち上がれ。
この世を救えるのは、もはや、お前しかいないのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-27 01:22:25
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