新宿の東の外れ、古ぼけたビルの4階にあるスマホ修理店で働く主人公。ある日、修理していた客のiPhoneに電話がかかってくる。聞こえてきたのは、かつて「私は東京の女の子になりたい」という言葉を残して主人公の前から消えた“みらい”の声だった。
呆然とする間もなく、謎の男が「そのスマホをよこせ」と押しかけて来る。なんとかビルから脱出した主人公は、みらいの居場所を探して、わずかな手がかりから新宿の街をさまようことになる。
みらいは今どこにいるのか? そしてスマホが狙われる理由とは?
ほろ苦い後悔を背負った青年が出会う、個性豊かな女たち。意外な結末にたどり着く、たった一夜のミステリー。
※2015年に掲載した「東京の女の子」をnote創作大賞2023向けに加筆修正したものです(中間選考通過)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-16 22:00:00
20390文字
会話率:46%