酸素濃度低下による大量絶滅後の地球。生態系は回復の途上にあったが、一度絶滅した野生動物たちがこの世界に戻ってくることはなかった。
行き過ぎたテクノロジー依存と自然破壊への反省から、一部の人間は新たなる生き方を模索していた。それは絶滅動物
のDNAを自らのゲノムに組み込み、人間と動物のハイブリッド、再野生化人(リワイルダー)に生まれ変わり、野生の世界で生きる道だった。それは閉塞感に満ちた文明社会に生きる人々にとって魅力的な選択肢になっていた。
しかし、誰もが気軽にリワイルダーになれる訳ではない。リワイルダー志願者は事前のトライアルで野生での生存能力と覚悟のほどを審査され、それにパスしなければならないのだ。トライアルの回数は五回まで。
リワイルダー志願者のロウジは、今回、イノシシのリワイルダーとして三度目のトライアルに再挑戦しようとしていた。彼はリワイルダーとなることができるのだろうか(全三話)。
※この作品は第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作し、pixivで発表した作品「リワイルディング・トライアル」を改題の上、加筆修正したものです。
https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon3」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 17:32:25
9010文字
会話率:6%
レティシア・アルデルク公爵令嬢は、王太子妃教育、聖女の祈り等で寝る時間が少なく、疲れ切っていた。いつも眠そうな顔をしてと、ルイド王太子殿下(婚約者)に怒られる日々。
そんな中、助けてくれたのが男爵令嬢?マリアだった。王国の仕打ちに耐えきれな
くなったレティシアは彼女?と共に隣国へ逃げる事にする。それぞれの新たなる生き方とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-14 16:04:35
4918文字
会話率:38%
終わりは唐突に訪れる。かつて繁栄を極めた時代は、何の前触れもなく現れた人類の敵によって終焉を迎えた。だが、繁栄の時代は終わろうと人の時代は終わらない。長い時をかけ、新たなる生き方を確立した人類。彼らは新しい力を使い、人類の敵や人間同士で争い
ながらも生き続けていた。崩壊した秩序、腐りきった倫理観、クソみてぇな奴らがクソみてぇな世界で生きていく、これはそんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-12 12:00:00
39490文字
会話率:38%