この物語は、クリアスヴェルという世界でのお話。
主人公は、名前も含め全てを捨てた、いや、全てから逃げた少年。
大森林へと逃げ込み、残る長い余生を静かに暮らし、いずれ土へと還る事を望んでいた。
そんなある日、その森に住む少女と出会い、名前
を与えられる。
破天荒な少女に、彼は次第に惹かれ、その母の謀により、悩む中、西の大陸最強のフェンサーと出会う。
彼はここで僅かだが、過去と向き合う。油断をしていたとはいえ、見事にフェンサーから一本をとり、
『一年一合』の約束を得ると同時に業物の一振りを授かり、少女と旅に出る事を決意する。
道中、最初の目的地への案内も兼ねた友人が出来るが、隠し事のある騎士だった。
戦においては、勇猛果敢な猛者ではあるが、対人関係においては全く駄目な女。
隠し事をしつつ、旅を続け、騎士の守護圏内にある村へと辿り着き、そこで長年に渡り争い続けてきた
敵国の総攻撃の情報を知る。
隠し事をしたまま、信を得ぬまま、主人公達を引き込もうとする騎士は、目先の勝利に眼が眩んでいる
のだろう。だが、対する相手は生半可では無い。
異界の島国では知らない者は居ないだろう、とある人物と戦う事になる。
その人物とは―――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-09 20:58:27
100173文字
会話率:31%