人類の英知の結晶。
それは衛星軌道上から地球を見守り、あらゆる数値を集めて「未来を予測」する256機の量子コンピュータで構成されたシステム。
ギリシャ神話を元に、世界最高峰の科学者たちがそのシステムに与えた名は、カサンドラ。
For m
ankind.
「人類のために」を理念にし、自然災害や環境の変化を予知する役割が与えられたカサンドラは、その驚異的な演算能力と圧倒的なデータベースを駆使して72時間以内の地球の未来の予測的中率99.9999%を実現することに成功した。
しかし、大災害が起こることをあらかじめ予知されていたのにもかかわらず、政治的な理由でそのことが人々に伝わらなかった事件が発生する。
2034年8月3日、東南アジアの複数の国家にまたがって起こった大地震は人類史上最悪の犠牲者数を出した。
「大災害」をきっかけに人々の運命が動き出し、
カサンドラが得た「未来」の情報は「未来」の世界に送信されてしまう。
そして主人公と未来の少女は二つの世界という枠を超えて出会う。
人類のために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-06 16:34:16
28732文字
会話率:32%
環境問題を専門とする科学者が、恋人や研究員と偶然に遭遇した事件に、自分達の研究知識や特技を使い、事件を解決して行く推理・サスペンスです。
最終更新:2011-04-21 04:19:48
84066文字
会話率:12%