商社の企画開発部に勤める26歳のOL 神宮寺リオナ。
ごくごく普通の生活を送っている彼女が月末の会社帰りに一瞬にして迷い込んだのは異世界グラナバスだった。驚くリオナの前にいたのは三人の老人たち。さらに驚くことに、この世界に異世界人が現れるの
は伝説でも珍しいことでもないことだと言う。還る方法もちゃんと分かっているのだから『客人』として気軽に過ごせばいいと言う彼らの言葉に、ごくごく普通だけど脳天気なOLは「なるほど、現地で生活費稼ぐ旅行気分と思えばいいのね」とのっかってしまう。
さあ楽しい異世界旅行生活の始まりだ! と思うも、やっぱりオチはあるもので。趣味のイロイロ手作りテクニックを活かして生活を彩って楽しむ毎日を送るも、あまりの食事情に耐えきれなくなった若い『客人』リオナは、母譲りのあるテクニックでもって、自分のためにと食をはじめとしたにライフスタイル改善に無駄に情熱を注ぎ込むようになる。
果たして、これはリオナのほのぼの異世界スローライフの始まりなのか、『客人』のグラナバス世界への恩恵伝説の始まりなのか・・・。
まあきっと前者だろうけどね。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-26 08:00:00
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会話率:18%