主人公『神薙 海(かんなぎ うみ)』は、前世の恋人アマテラスの生まれ変わりである『天草 空子(あまくさ そらこ)』との出会いを経て、己が英雄神スサノオの生まれ変わりである事を知る。
彼らは現代に復活しようとしている破壊神『魔』を打倒す
べく、日本各地を巡る旅に出るのであるが、ある日前世の仲間でありかけがえのない友でもある『ツクヨミ』から決別を言い渡されるのであった。
クシナダ姫の生まれ変わりである少女との邂逅、蘇りし邪神八岐大蛇との宿命。
アマテラスとクシナダへの想いで揺れ動く心、かつて違えぬ意思を誓い合った友との決着。消える事無き縁(えにし)が絡みつく。
『魔』を滅する唯一の手段は、スサノオ・アマテラス・ツクヨミの三者によって放つ究極の大技『神技 神威』のみ。
――――だが、強大な奇跡の代価は命。
終焉へと誘う時の流れと共に、彼らは歩みを続ける。
迷いに嫌悪し、苦しみに囚われ、別れの時に恐怖して、それでも……笑い合いながら。
夕陽の見つめる約束の場所で、彼女の微笑む『朱(あか)の世界』で。
絆が断たれる運命の瞬間へと向かう、泡沫の物語が始まりを告げる……。
*他サイト様で連載中の物を加筆・修正しながらの投稿となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-10 00:44:54
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会話率:35%