人の住まう平原の最果て
西の果てなる人智の境界で
数多の死地を戦い抜く英雄ら
人の世の守護者たる彼ら
城砦騎士団の勇者らの育んだ
新たな命を「城砦の子」と呼ぶ。
生まれながらに人智の境界で
戦い死すべき運命を負った
哀しき子らの覚悟は澄
明
いつの日か父や母のように
荒野の城砦で平原の人の世を護る
誇りと共にそう誓い日々生きていた。
城砦歴106年、冬。
人魔の大戦の最前線たる
異形の巣食う荒野に孤立する
西域守護中央城砦へとまた一人
城砦の子が旅立とうとしていた
剣聖ローディス、筆頭軍師ルジヌ
城砦の子が名高き英傑となる例は多い
時を超え世を超え人の世を照らす
新たな英雄、その名はシラクサ
天は星月の囁きに充ちて
人と異形、希望と絶望
地に在る総てを慈しむ
儚く生きる夜の子は
荒野の闇に何を見るのか折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-03 12:10:30
177527文字
会話率:8%
城砦暦107年、初夏の頃。
平原西域、騎士団領ラインドルフへと
早馬が駆けた。もたらすは、領主ライナス
戦死の訃報。中央城砦で人の世を守護してきた
英雄の死は余りにも重く、多くの代償を伴った。
領主を継いだ若きサイアスは、父の遺した
全て
を護るべく自ら代償たる事を決意した。
すなわち父の死した地、荒野の只中へ。
陸の孤島、囮の餌箱、人魔の攻防の最前線。
中央城砦へと赴いて命を賭して人の世を護る。
後世数多の言の葉で燦然と謳われる不朽の物語。
サイアスの千日物語は、こうして幕を開けた。
力なき一人の少年が覚悟一つで死地へと赴き
出会いと別れ、多くの助力を得て戦い抜き
遂には魔を討ち騎士となる。これはそんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-25 00:09:57
2988365文字
会話率:18%
世に言う暗黒時代における
人智の外なる荒野の死地での
人と魔軍との百年余に渡る攻防は
無数に連なる死闘の中に数多無数の
綺羅星の如き気高き英雄らを生み出した。
時に名高き、或いは名も無き
数多無数の彼らの生き様はやがて
人の心の闇を払い詩
となり歌となり
物語となって燦然と、息吹き根付いて
連綿と、時の果てまでも語り継がれてゆく。
ここに語られるのはそんな中でも
特に著名な英傑らの物語。いざ奏でん、
そして歌い寿がん、偉大なる戦士らの魂を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-21 21:05:58
63077文字
会話率:17%
主人公は武に秀でた家系の跡取りの少年ハクア。
彼が暮らすジオリブ国は、平和なようだが怠惰な政治にまみれた国であった。ハクアは幼馴染みであり、兄貴分の少年二人とともに国を良くしようと切磋琢磨し、それぞれの想いを胸に道を切り開いていく。少年達三
人の成長と国の変遷を描いた作品。
シリアス気味、恋愛要素少し。上手く世界を表現出来ればと思います。
この作品はアルファポリス様内にも掲載しています。
この話はフィクションです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-23 16:15:11
215591文字
会話率:19%