私たちには、きっと本当の赤い血は流れていない。
大学二年生の神谷碧緒は、申し分ない恋人と過ごしつつも、満たされない心を持て余していた。そんな折、高校三年間、その顔と声を味わうために通っていたと言っても過言ではない同級生、須磨と同じキャンパ
スで出逢う。久々の再会に動揺する彼女に、須磨は恋人と別れてくれれば付き合うと提案してくる。
他人のものを奪うことでしか愛を確かめられない男と、中身など要らずただ官能に訴えかけてくるものだけを求める女。だが、意外な共通点が二人の歪んだ恋愛観を震わせる。それまでの生き方を否定しかねない愛の芽生えに、それぞれが下す決断とは。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-13 19:07:24
36609文字
会話率:30%
ヒロインの友梨は50歳の奇特な女性のところに養子に迎え入れられた。
友梨は友達との喧嘩をきっかけに、歌を作るようになる。
高校時代にできた男友達がマネージャーになるという最高の形でメジャーデビューを果たすのだが。
最終更新:2024-11-16 16:14:56
8514文字
会話率:40%
人口の1割が同性愛者だというデータがある。その1割にたまたま入り込んでしまったゲイの高校2年生、佐藤翔。白い肌に華奢な体、見た目はまるで白馬に乗った王子様。そんな王子様も同性愛者なりの思いがあった。ゲイとしての苦悩、愛の芽生え、裏切り、感動
を混ぜ込んだある高校生の、日常のお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-26 16:37:20
13781文字
会話率:10%