──時は西暦20**年。
『殺傷』をよく思わない人々が集められて設立された殺し屋【リフレイン】。その団体には、普段は人を傷つける事すら嫌う彼らが、いざ『仕事』という名の任務を言い渡されるとまるで別人のように『殺傷』を好み、人が傷つく様を見て
興奮するサディストに成り果てる…といった『禁断』の噂があるという。団体は、世間は、そんな真逆な二面性を持つ彼らのような存在(ヒト)をこう呼ぶ。
──『裏顔(Rigan)』・・・と。
事件を起こしている犯人らの集団にとある理由で所属している竜堂 累(りんどう かさね)は、団の中でも群を抜いて血が苦手な癖に、なぜ殺人に深く関与する団体に入っているのか分からない少年。殺人は絶対に犯さないと必死に抗っていた累はある日を境に記憶が途切れるようになり・・・?
「──僕はただ・・・母さんの仇を討ちたかった。ただ、それだけだったのに、こんなことになるなんて…っ。」
『──ひふフ…そう願ったところで、ボクらはもう元に戻れやしない。キミ達はそんなボクらの事を【裏の顔】って呼ぶらしいじゃあないか。キミはボクでボクはキミ…まさに裏の顔、だろう?』
『さあ…ボクらにその身を委ねなよ。キミの無念…ボクが晴らしてあげる。【殺し】という名の救いで…ね。』
──これは1人の少年が、重罪に必死に抗いながら許されない“罪を犯してしまう”お話。
──1人の少年に隠された存在(ヒト)『裏顔(Rigan)』が、“少年の意思に反して許されない罪を犯してしまう”お話。
目の前が赤く染まる時、少年は何を思うのか──。
そして『裏顔(Rigan)』と呼ばれる“彼ら”の目的、そしてその存在意義とは──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-04 23:24:22
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